厳選した5つのデザイン ~組子細工のスマホスタンド~

複雑で美しく、特に製作難易度の高い、5つの厳選されたデザイン
精緻な組子模様を得意とする日本の組子ブランド「大川組子」の職人が手掛けた、組子スマートフォンスタンドです。
スマートフォンを置くだけでなく、美しい組子細工を鑑賞するオブジェとしてもお使いいただけます。
さらに、組子とスタンドは取り外して組子コースターとしてもお使いいただけます。
こんな人におすすめ
- 海外在住者向けの日本土産を探している人
- 組子職人が手掛けた本物の逸品をお探しの人
- 身近に置いておきたい組子作品を探している人
組子とは
日本の伝統工芸の中でも特に人気の高い技術
組子とは、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「日本の伝統建築」に含まれる技術の一つで、ドアや障子、襖、窓などの建具を作るために日本の伝統建築で使われる技術です。
厚さ1~3mm程度の木材を精密に切り出し、釘を使わずに幾何学的な模様に組み上げる技術で、その起源は飛鳥時代にまで遡ると言われています。

組子は、その造形の美しさと手仕事の緻密さから、究極の贅沢品として崇められています。高級旅館や料亭の建具や内装にも多く用いられ、見る人の心を豊かに彩ります。また、建築物だけでなく、日用品や小物にも幅広く用いられ、日本の伝統文化を身近に感じられるアイテムとして人気です。

組子模様は約200種類あると言われており、組み合わせることで独自の世界観を表現できます。組子を鑑賞するためのアートパネルも人気です。
組子の製作の流れ
今回は、このスマホスタンドの制作にご協力いただいた建具屋による、組子細工の製作工程をご紹介します。
(1) 製作図の作成
注文内容に応じて製作図を作成します。
(2) 材料の選択
5年以上自然乾燥させた木材(杉、檜、朴)を選別し、製材します。
そして、0.8~2.0mm程度の厚さに切り出し、組子細工の材料とします。
通常、木片の厚みは最大でも1mm程度ですが、この職人は繊細な模様を表現するため、0.8mmという極薄に仕上げることもあります。
(3) 組子模様を作る
従来はすべて手作業で行われていた工程の一部に高精度な機械を導入することで、より精密な加工と効率的な生産工程を実現しました。
新しい手法を積極的に取り入れながらも、職人の感覚が問われる部分では、妥協することなく伝統的な手作業による加工を続けています。
(4) 三つ組手に組子の葉をはめ込む
正三角形の基本枠(三つ組手)に様々なパーツをはめ込み、模様を作ります。
最終的な模様よりも少し大きめのパーツを槌で叩きながら組み込むことで、釘を使わずに強固な接合を実現できます。
さらに、木材をハンマーで叩いて圧縮し、隙間ができないようにする「木殺し」という手法も用いられます。
計算されたパーツの寸法や先端の正確な角度には、長年の経験から得られる職人のセンスが光ります。
(5) 仕上げ
美しい木目を際立たせるために、表面を日本の手鉋や紙で軽く磨いています。
表面には保護材としてクリア塗装が施されている場合もあります。このスマホスタンドの組子にはクリア塗装が施されており、木の色をより鮮やかに見せ、変色を防ぎます。
(6) フレームの組み立て
扉や窓を作る場合は、完成した組子の四辺に枠を取り付けます。このスマホスタンドには、六角形の枠が使われています。
組子細工の美しさを間近で体感
組子の六角形は亀の甲羅を表し、長寿を象徴する縁起の良い品です。

5種類ご用意しております。お好みの柄をお選びください。
Product 1: 七宝 (Shippo)
「七宝」とは仏教経典に記された七つの宝のことで、縁起の良い文様です。七宝を作るには、三つ組手に曲げ木を差し込む必要があり、繊細な組子細工が施されています。




Product 2: 八重菊 (Yaegiku)
菊は桜と並んで日本の国花であり、皇室の紋章にも用いられています。また、パスポートにも菊の花がデザインされています。八重菊は花びらが多く、華やかな菊です。この組子は、一枚の木を高度な技術で精密に曲げ加工し、花びらの丸みを表現しています。




Product 3: 八重桜 (Yaezakura)
桜は日本が誇る代表的な花ですが、中でも八重桜は花びらが多く華やかです。組子の八重桜もその華やかさで人気です。




Product 4: 八重麻の葉 (Yae-asanoha)
八重菊や八重桜と並んで「八重」の字を持つ文様です。「八重」とは、たくさんの花が重なり合うことを意味します。人気の文様ですが、熟練の技術を要するため、美術作品以外ではあまり見られません。麻の葉は子供の健康と魔除けを意味し、重なり合う文様は願いの強さを表しています。




Product 5: 変わり麻の葉 (Kawari-asanoha)
伝統的な麻の葉文様から派生した文様はいくつかありますが、「変わり麻の葉」もその一つです。三角形を基調とし、和モダンな雰囲気を醸し出します。八重麻の葉文様と同様に、子供の健康や魔除けを祈願する文様として用いられることもあります。




日本のお土産に最適
日本の伝統技術を伝える商品は数多くありますが、その価値の高さゆえに高価なものが多く、お土産として買うには躊躇してしまうほどの価格帯のものも少なくありません。そこで、レーザー加工で作られた組子細工の代替品が登場し、より安価に購入できるようになりました。
しかし、写真で見ても、レーザー加工と本物の組子の違いは一目瞭然です。この組子スマホスタンドは、本物志向の方に、お手頃価格で日本のお土産を提供したいというニーズに応えた商品です。
組子細工と台座が分解できる設計になっているため、コンパクトにまとめることができ、機内持ち込み手荷物としても負担になりません。留学中の方や、彼らをお世話する現地の方々へのお土産として、きっと喜ばれることでしょう。また、日本を訪れる外国人の方にとっても、日本の思い出となるでしょう。

商品には使い方や組子の魅力を説明した説明書が付属しています。